2010年8月23日月曜日

小説 女の子が必ず通る道 第6回 8月23日

「君が好きだ・・・・・健太がこう言ってくる。その横から先輩の中村幸彦がぼくも早苗が好きだと言い寄ってきた」
 早苗は困惑した。
「だめ、だめ、だめ・・・・・・・二人いっぺんに愛せない」
 早苗は涙声になった。
そして、最後に両方から一度に二人が早苗を抱きしめたのだった。
「あああああああ、だめ・・・・・・・・」
 絶叫したところで早苗は目が覚めた。
「夢か、夢でよかった。こんな事が現実にあったら困る」
 早苗はほっとした。そして、なぜか自分の敏感な部分をまさぐるのだった。
「そこはぐっしょりと濡れていた」
 早苗は自分でも気づかないうちにその部分を自分の指で愛撫していたのである。
「あー、あー、あー、あー、」
 快いあえぎ声が早苗の口から洩れた。
「ああ、ああ、健太、健太」
 早苗の口から最初に出てきたのは、健太の名前だ。

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