2010年8月21日土曜日

小説 女の子が必ず通る道 第4回 8月21日

「中村先輩も悪くはないが、健太も捨てがたい」
 早苗の心は揺れ動いていた。
ある日早苗は同級生の健太を街が見える小高い丘に誘った。そして、健太の頬にそっと自分の頬をすり寄せるのだった。
「気持ちいい」
 早苗が健太に聞いた。
「うん・・・・・・」
 驚いたように健太が言葉を返した。
「私の事好き」
「うん」
 押し問答が続いた。
健太は早苗のパワーに圧倒されているようだった。
「健太君の肌はすべすべして気持がいい」
 早苗は健太に対する思いをぶつけ、健太の気を引くのであった。早苗は恋に恋して、恋にもがく年頃であった。  

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